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2006年11月27日
■「年の瀬を意識せざるを得ないですね」
先週のドル円はドル強持合いで推移はしたものの、116−119のレンジにしっかりと挟まれた格好でした。
日米の金利動向が玉虫色のなか絶対的金利差だけが確かな存在となっているため、円は買われにくい状態であるところは致し方なしといった感じです。
しかし通貨オプションのボラティリティを見ても119円を上抜けして新たな展開を期待でいる環境にはないことも市場は織り込んでいます。
今週23日は日米そろって休日であり、また本格的なクリスマス月間に突入となることから早め早めのポジション調整のドル売りが頭を抑えることでしょう。
但し、ドルロング、円ショートがひっくり返されるわけではない為、ショートメイクで相場に入るには相応の勇気が必要でしょう。
ほぼレンジの中程でのスタートとなったこともあり、新しいポジションでの参加は難しい状態ですが、この記事がでる水曜日まではポジション調整による頭の重さをバックに119円20付近ではショートメイクを。117円前半までの押しが見られればロングで入りたいところです。
ご存知の通り、23日の感謝祭からアメリカはクリスマス商戦を迎えます。今年のクリスマス商戦はかなり好調な結果が予想されていることから、少しずつ流れてくるであろうクリスマス商戦の状況もドルへの支援材料となるものと思います。
先週は各国の株式市場が上昇機運にある中、日本だけが取り残された格好になっています。欧米の決算期末である12月を前に海外勢の手仕舞いの売りがこれを演出しているものと考えられています。今週は銀行の中間決算も発表されます。既に増配観測報道がされるなど好調な数字がほぼ織り込まれている中、むしろ金利動向の不透明感から上方修正までには至らない可能性が高く、このあたりが逆にネガティブに捉えられる事もあるでしょう。こうした株式市場の動きも今週は為替相場に影響を与えると思われますのでウォッチしてみては如何でしょうか。
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