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2006年11月20日
■「鬼が笑いそうですが・・・・・」

直前の下馬評どおり米中間選挙は共和党が破れ、12年ぶりに議会は民主党多数となりました。本来なら政権基盤が緩んでしまったのですからドル売りの図式となるところでしょうが、下院での大敗については年初から織り込まれていたシナリオでもあり、中間選挙の結果を待たずとも既にブッシュ政権のレイムダック化は始まっていました。今回の選挙結果によって何かが劇的に悪化するというものが見出せない状況では為替もそうは動かないということでしょう。

市場は依然として各国の金利動向に敏感となっており、ドルに関しては週代わりでその見方が変化している状況です。この状況では、やはり116−119のレンジを上下どちらにも離れることは難しい感じです。
今週は117円半ばでのスタート。先週の安値が117円18銭ですし、まずは押し目買いスタンスで望みたいところです。

先週も書きましたが、このまま年末モードに突入の可能性が高いように思いますのでレンジの中を上手く回転させていて良いのではないかと思います。

ユーロが12月のECBでの利上げが確実視される中強含み、ユーロ円が上値を切り上げていますが、ユーロドルもユーロ円もちょっと高所恐怖症を心配したくなる水準となっています。
今週は調整局面も予想されますので、突っ込まずに押し目を待つか、一旦ショートメイクというのも考えてみたいです。これが出る水曜日ではもうショートメイクはお勧めしませんが。

日曜日、某TV番組で日本のクリスマス商戦は早過ぎないか?という放送をしていました。
私も番組見るまで知りませんでしたが、今年のクリスマス商戦は先月の終わりごろから始まっていたりしていたのですね。日本でも早くから年明け後の話をすると「鬼が笑う」といって笑われたものですが、それこそ悪魔にでも笑われてしまうような気の早さですね。
アメリカやフランスでもクリスマスモードは11月末からというのですから、いくら先取りとはいえちょっと間抜けとすら思えますね。

市場も他人より早く動くことは重要なことですが、早すぎる仕掛けはただの勇み足。物事やはり時期というものがありますよね。



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