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2006年10月09日
■「ドルしっかり」

2006年度上半期が終わり、下半期に突入です。本日発表された日銀短観は予想比強めの数字となり、発表直後は一時的に117円台を示現しましたが、先週118円台で引けたドルの地合の強さが勝り、先週の高値118円29銭を上抜けました。

セントルイス連銀のプール総裁が「必要なら高い金利を志向する」との発言から、それまで続いていた米長期金利低下傾向に歯止めがかかり、ドルの絶対的金利水準に再び市場の注目が集まり始めています。

ドル円の年初来高値は2月につけた、119円40銭。四月のG7後のドル円急落で一時109円台をつけており、この水準は今年のドル円高値圏となるわけですが、ドルはしっかりといった地合いです。

しかしキャリートレードの円ショートは相応に積みあがっており、ここから年初来高値までの約1円はこれまで同様にかなり重い状況と思われます。期も改まり、奔放実需筋のドル円売りも新たに積み増されてきます。

レジスタンスポイント付近では、この地合いを受けた短期筋のショートメイクも活発になるものと考えられます。また週末には米雇用統計の発表も控えており、高値を突っ込んで買い込むよりは、高値圏でのショートメイクの方が回転は効くかもしれない。

但し、あくまでポジション調整の間隙を狙ったポジションメイクですので、利食いは早めに。雇用統計をショートポジションで迎えるのはさすがに危険かと思います。本日東京の動きを見る限り、117円半ば付近への押しがあれば、拾いに動いても良いかもしれません。

高値圏でのじれったい動きが続きそうですが、ここは辛抱のしどころでしょう。(どうも辛抱する期間がやたらと長くて辛いのですが)



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