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2006年08月28日
■「祝・初優勝」

日本の夏休みシーズンもほぼ終わり、今日(月曜)の電車の混み具合もそれを感じさせてくれました。まだ学生さんたちはしばらくお休みなのでその分は楽ですけどね。

日本がお盆休みの間にアメリカでは7月の卸売物価指数、小売物価指数がいずれもインフレ懸念を後退させる数字であったこと、商品相場とりわけ物価上昇懸念の急先鋒ともいえる原油相場が一時70ドルを割り込む下落を見せたことで、ニューヨークの株式市場が堅調に推移しました。

8月にFRBが金利据え置きを決定しましたが、その後に発表された指標がFRBの認識の正しさを後押しする形となり、市場の安心感も醸成されたようです。
一時、5%を越える水準まで達した10年債利回りも5%を割り込むところまで沈静化しています。

外為市場も、総じてドル安の流れを辿っていますが、ユーロ円を筆頭にクロス円が堅調であることから、ドル円の下落は他通貨に比べて限定的となっています。
ユーロ円は149円、150円といった水準にオプション絡みのS/L買いオーダーが集まっており、その手前に控える売りオーダーを徐々にこなしながら上昇しています。

国内投資筋はこの流れにやや乗り遅れ気味のようで、海外勢の利食い売りで一旦下げたとしても押し目を拾う動きに下値が支えられそうな雰囲気です。
ゼロ金利解除とはいえ依然として日本は低金利かつ当面急速な金利上昇も見込めないとなると、海外勢のキャリートレードの動きも出てきます。一時期資金が流出していたエマージング国への再投資も出始めておりドルは売られやすいものの対円の下値は支えられる事になりそうです。

季節的に8月から9月はじめにかけてのドル円相場は弱含む傾向があり、これを無視するとコストの高いポジションをつかむことになるかもしれません。その点に留意は必要ですが、しばらくは円安傾向で向かってみたいです。

今年は久々に甲子園が熱かったです。大会新記録となるホームラン数が示すとおり、決勝戦までは、実に大味な試合が続きました。逆転につぐ逆転という試合も多く、ジェットコースターのようにスリリングな部分もありました。しかし、決勝戦だけは実に引き締まった別な意味でスリリングな好ゲームでした。東京出身であり、26年前のダイちゃんフィーバーをリアルに体験した筆者としては本当に早稲田実業の初優勝が嬉しかったです。



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