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2006年07月10日
■「思ったより静かな相場。W杯後は早々に夏休みだったりして・・・」

月曜日、日銀短観が発表され、日本の景気が着実に上昇していることを裏付けたと言ってよいでしょう。

数字に反応してドル円も値を下げ114円半ば付近から114円11銭まで下げましたが、そこまで。アメリカの休日を明日に控え、本日の仲値はかなり不足、一部には本邦投資筋の円売りも噂され、仲値後もドル円は上昇。短観発表前の水準までも戻すことなく推移しております。

先週FOMCで市場のあらかたの予想通り25ベーシスの利上げを実施し、その後のアナウンスメントがややトーンダウンしていたこともあり確かにドルは値を下げました。しかし、これは一部報道にあるような金利頭打ちを意味しているものではなく、あくまでも調整の域を出ていないものと思います。

週末、確かに目先の上値が確認され、ファンド筋はロングが掃け切れていないなどの観測もあり114円半ばまで下げましたが、月曜の短観、その後各所から聞こえる今月の日銀政策決定会合でゼロ金利解除へとの報にもほぼ無反応。

金利差の面で考えても確かにゼロ金利解除は大きな節目であるが、拡大した金利差がわずかに縮まるに過ぎず、FEDのようにここから毎回金利を上げ続けていくほどの環境に現在の日本が立たされているわけでもないでしょう。FEDもトーンダウンしたとはいえ、今後の金利引き上げのカードを捨て去ったわけではありませんし、依然としてインフレ懸念は燻っています。

とても気になるのは、ここまでのドル円相場が結構市場の想定内の中で推移してしまっていることでしょうか。市場の注目がドル円にはさほど注がれていないということでもあるのでしょうが、ちょっと寂しい気がします。

ボーナスシーズン。昨年よりは実入りも多い人が増えたとは思いますが、個人マネーの関心は海外より国債のほうに集まっているようですし・・・・・・



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