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2006年04月17日
■「イースターが控えています」

金曜の雇用統計、非農業部門就業者が21.1万人、先月を下回ったものの市場予想は上回り、失業率も1ポイント低下。活発な労働需要が賃金上昇をもたらすとの思惑も当然ながら出てきます。
この数字ではアメリカの利上げ打ち止めを決定付ける材料とはなりえず、むしろ継続利上げののりしろを残す格好となったのではないでしょうか。

ただ、一方でかつてグリーンスパンが「謎」と評した長期金利の低空飛行状態は明らかに変化を見せており、これでもかと短期金利を引き上げていく状況ではなくなってきているのも確かです。事実、金曜日雇用統計発表後は米国債10年物利回りが4.98%に上昇しています。

結果、ドル円は次第に狭まっていく三角持ち合いのレンジをまたしても抜け出すことが出来なくなっています。週明けの月曜日の東京市場でも118円を挟んでの小動き。レベル的には高値推移ではありましたが、金曜の高値118.40に触ることすら出来ませんでした。

これまでにも書いてきていますように、この持合状態はいずれ上放れするとの見方は変えておりません。が、今週は金曜からイースターホリデーに入る国が多く、一時的にポジションの手仕舞いが活発化する可能性があります。ユーロドルがトリシェ発言を契機に大きな調整売りを浴びたように、ドル円も円ショートポジションが溜まっているため上値は重くなるかもしれません。あまり突っ込んで高値を追わなくても良いような気がします。

既に低コストのロングをキープできている方は、今週はむしろユーロドルの拾い場を探してみては如何でしょうか。トリシェ発言で完全に冷や水浴びせられた格好ですが、ストップロスの売りがあらかた片付けばもう一段の下げに入るリスクより再浮上していく可能性が高いのではと思っています。



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