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2006年04月03日
■「三角持合・・・どっちに放れるか」

先週初、115円台を示現したドル円も115円半ばで「コツン」と音がしたように反転し、金曜日には118円50銭まで上昇しました。ご存知のとおりその後発表された新規住宅販売の数値が思いの外悪かったために再び反落となり、117円台半ばで越週となりました。

先に発表された中古住宅販売は予想を大きく上回る数値であったのに「このギャップは何?」と首を傾げた方も多かったのではないでしょうか。
別に新築住宅の販売の方がより景気に与えるインパクトが強いから、と言うわけではないようです。

具体的なデータまでここで説明はできませんが、要は発表されたデータの鮮度が影響したようです。今回発表された両データのうち新規住宅販売の方が、より直近のデータによって算出されていることから、中古住宅の数字の時点より現在の住宅需要は悪化している。ということがこの指標から推測可能であったようです。

チャート的にも三角持合のラインが綺麗に作れており、その前の週で119円台を覗いて反落したポイントから上値は徐々に下がってくることでしょう。(昨年12月に示現した121円台からの下降ラインにもぴったり来ます)一方下値も昨年初からの上昇トレンドに沿った形できりあがっているラインとこちらも綺麗にあいます。

今週のFOMCのアナウンスにこの先トレンドを託したい向きも多いようですが、おそらく打ち止めを宣言することもなければ、必要以上に継続利上げを臭わすこともなさそうです。
してみるとこの三角持合が上下いずれかにブレークする時期は、四月後半からGW辺りにかけてということになるかもしれません。

個人のNZDへの投資資金の行方について前回触れましたが、証拠金取引におけるNZD円の取扱量は依然として増えているそうです。もちろん手仕舞いのNZD売りもありますが、それ以上にNZD買いの需要が圧倒的に多いのだそうです。
確かに円に比べればいまだ圧倒的に金利優位ではありますが、すでにかなりの資金がNZDから流出しています。どういったタームでのポジションかは不明ですが、今のNZDの動きは決してBUY ON DIPでいける相場ではないように思います。

NZDに限らずこれまで注目を集めた高金利通貨はユーロドルやドル円と言ったスーパーメジャー通過に比べればはるかに流動性の低いマーケットでしかないということを忘れないでください。



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