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2006年02月27日
■「依然として先が見えない」

注目されていたバーナンキ新FRB議長の議会証言、日本のGDPとこの先の相場動向をうかがう上で大きなイベントをこなしたわけなのですが、相場のほうはといいますと今ひとつマダラ模様。今年に入ってからのレンジを上下どちらにも抜けることなくしかし、かなりチョッピーな値動きが続いています。

様々な観測で上下動してきましたが、どれも決め手に欠けているのです。アメリカの金利頭打ちとの見方からドル売りになるものの金利上昇の効果は実際これからもジワジワと出てくるわけですし、日米金利差が縮小するという明確な状況になるわけでもありません。バーナンキ議長の発言から次の3月さらに5月も利上げかとの味方が一部で出始めましたが、5月に関しての利上げは確率的にまだ高いものではありません。悪戯に金利を上げ続ければハイパーインフレとの戦いが待っているわけですからこれからの判断は慎重にならざるを得ないはずです。

市場参加者に聞いてみてもここまでのチョッピーな動きの主役は比較的ショートタームで動く筋との見方が多く。様々な解説がなされてはいるものの結局のところ今のレンジ相場の次を狙った戦略が立て切れずにいるというのが実情のようです。

今になってここまでの相場を見てみれば、レンジを決め込み売買を繰り返せば良かっただけということになるわけですが人の心理はそう簡単に割り切れないわけでして、また動き出してからの足が速いこともその瞬間、瞬間に対峙しているものには厳しい相場だったといえるのではないでしょうか。

決算期を控えたレパトリが上値を重くし、一方個人資金による海外資産への投資は依然として根強く下値も底堅い。デイトレにはまだしばらく辛い日々が続きそうです。

月並みではありますが、あまりきれいに勝とうとせずにヒットアンドアウェーで細かく積み上げることを心がけるしかないですね。



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