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2006年01月16日
■「謹賀新年」
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
とは言うものの、この記事が載る日が日本の年初でございまして、何を書いていいのやらさっぱりわかりません。(笑)
前回、アメリカの今年の情勢についてちょっと触れましたので、今回は日本について。
株価が示すように日本の景気は着実に上向いてきております。元旦深夜の「朝まで生テレビ」でコレに各論的に異を唱えている方がいらっしゃいました。確かに個人ベースで見たとき株価が示すほどの景気回復を実感できる方はそれ程多くないのは事実ではあります。
所謂、所得格差の拡大。勝ち組と負け組の乖離が拡大しているだけであって、日本全体で景気が上向いているというのはおかしいという話でした。この現象はまぎれもない事実でありますが、勝ち組だけが景気回復の恩恵を独占し続けることはありません。たとえば賃金上昇率ひとつをとってもその乖離は大きくなっても確実に全体の賃金も上昇してくるはずであります。
これまで、一億総中流意識が深く浸透してきた日本人にとっては納得のいかない現象かもしれませんが、そもそも資本主義社会にあって貧富の差の顕在化はあって当然なのであります。ここで、不満を露にしてみても始まらないわけです。大きな政府による「みんな一緒の幸せ」から決別したわけですから。
話がちょっと逸れました。不良債権問題、デフレスパイラルの暗闇からようやく脱出しようというところまで漕ぎ着けたわけで、舵取りを間違えない限り今年も景気の回復は着実に進むでしょう。しかし、為替相場に関していえば、円の上昇となるまでには暫らく時間が必要でしょう。
以前ここでも述べましたが、日本が量的緩和を解除してもそこから金利を引き上げるまでにはもうワンステップを踏まねばならないからです。
従って国内資金は依然として海外の高金利通貨や株式、債券、商品へと流れていくことでしょう。株価の上昇によって機関投資家マネーも大きく流出しやすい環境となるでしょう。
依然として、我々のような個人投資家にとっては有利な環境が続きそうです。ただし、3月決算(国内)と米国の金利打ち止めからくるアンワインドをはじめとして相場の揺り戻しは結構きついものになるでしょうから、売り時と拾い時の判断には気をつけましょう。
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