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2006年01月09日
■「今年最後の囁き」
あっという間に2005年が終わろうとしています。しつこいようですが、この歳になると本当に時間の経過が加速度的に早まっていきます。
ふと振り返ってみるとアメリカの双子の赤字に大騒ぎして「100円割れか!?」といって始まった2005年でしたが、そこからは右肩あがり。気がつけば大統領選の翌年という看板に然程たがわない程度の値幅をもって一年が終わろうとしています。
今年のアメリカは「原油高騰」、「カトリーナをはじめとする天災」と様々な試練を乗り越えて3%台の成長を遂げようとしています。年末商戦も好調とのことで「世界の消費大国」の面目躍如といった観があります。
「アメリカが咳すりゃ世界が風邪をひく」の逆で、各国もこの好況の恩恵をひしひしと感じていることでしょう。
さて、来たる2006年はどんな年になるのでしょうか。アメリカ経済の好況は続きそうです。住宅バブルを引き金にインフレが押し寄せるといった見方もありますが、その辺りの舵取りは次期FRB議長バーナンキさんのお手並み拝見ではありますが、個人的には以前にも書きましたように楽観しております。
GMの経営不振が騒がれました。その原因は退職者に対する医療保険、年金給付という債務にあります。レガシーコストといわれています。パックスアメリカーナが終焉を迎えるとするならばその要因はこのレガシーコストということになるのかもしれません。
とはいえ、来年それが顕在化してどうこうなるというのはあまりに悲観的であり現実的ではないでしょう。
政治的には、あと3年もの任期を持ちながら求心力を落としているブッシュ政権がどこまで持ちこたえるか。中間選挙の年であり、政権支持率上げに血道をあげてくることでしょうが、起死回生の一発が出てくるとは考えにくく、アメリカの波乱要因は政治面となるのではないでしょうか。
今年も1年、ありがとうございました。皆様良いお年をお迎えください。
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