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2006年01月02日
■「ちょっと大きく動きましたが」

先週はまさに怒涛のクロス円売り。15日でHIA絡みのドル買いが終わり、FOMCを見届け、クリスマス休暇を前にしていっせいにポジションの手仕舞いを始めたようです。ドル円の下落もある程度は「想定の範囲内」と思っていた方は多かったのではないでしょうか。

しかし、115円台を覗くほどの急激な下落を見てしまうとそうそう気楽に押し目買いとはいけないようです。117円割れ辺りでは、買い場と思っていた人もちょっと二の足を踏んでしまったようです。115円を割り込めば、これまでのドル上昇相場の前提自体が崩れてしまうわけですから。

115円50銭、115円にはまたぞろオプション絡みの防戦買いが控えており、月曜仲値直後にAUD円等の大口の売りで115円50銭に迫ったものの、米系証券筋の買いと輸入筋の買いにぶつかり反騰。116円台に乗せてきておりました。

クリスマス休暇を前にポジション手仕舞いの動きが上値を確実に押さえ込む一方、115円半ば付近では上述のようなフローで支えられてしまうことから先週のような変動は期待できないでしょう。

問題は、クリスマス明けの来週半ば以降。海外勢は本邦が年末年始で手控えるなか、期初からのスタートダッシュ(海外勢の会計年度末は12月のところが大勢です)を狙ってポジションの仕込みを始めます。

確かに、米国の金利はいよいよ大詰めを迎えようとしています。ここまで金利差からドルロングを積み上げてきたものの、各国が利上げモードに入り始めており市場も金利相場に飽きてき始めています。

しかし、年初からいきなりの相場転換は個人的には難しいのではないかと思っております。
過去米国の利上げ打ち止め後のドル円相場を見てみるとその後もしばらく上昇しています。

もう暫くドル円は堅調な動きを続けるのではなかろうかと思われます。



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