TOP
コラムTOP
最新コラム
バックナンバー
2005年12月05日
■「外為証拠金認可申請期限」

あっという間に、11月も終わろうとしています。今週は23日に日本が休日、24日はアメリカが休日となっており、調整色の強いマーケットとなりそうです。

さて、アメリカの金利上昇地合からドルはじりじりと上昇しており、ドル円も120円がすぐそこまで迫ってきました。
巷では、グリーンスパン議長退任後、バーナンキ新議長就任後初のFOMCまで利上げが行われるのではとの観測も出ております。過去の相場を眺めてみると利上げ打ち止め後もしばらくはドル円の上昇地合は続くパターンが多く、既に140円を口にする方もいらっしゃいます。

個人的には120円は確かに通過点となるだろうと思っておりますが、125円はさて、如何なものかと思っています。アメリカの金利上昇の影響から各国が金利引き上げムードを強めております。ECBの要人発言に振り回されているユーロドルも彼らの発言に利上げニュアンスが汲み取れればユーロ買いに向かおうという姿勢の表れといえます。

目先でドルの動きに影響を与えるのはやはりHIAに絡んだドル買い需要といえます。既に今月もこの影響は顕著です。もうひとつ、ドル円をはじめ各クロス円相場で気になるのが国内個人投資家のお金の流れ。

既にご存知の通り、外為証拠金取引が当局の認可事業となることが決まり、既に今月半ばまでに56社ほどの会社が認可を得ています。12月末が申請期限なのですが、一説には申請すら済ませていない会社が半数を占めているとの話もあります。

この大半が独立系の会社さんといわれておりますが、問題は資本規制のハードルにあるようです。まああと1ヶ月ありますので当然駆け込み的に申請をあげると思いますが、12月末までに申請すらあげていない会社さんは翌年から外為証拠金事業が出来なくなりますので、認可取得を断念せざるを得ない会社で取引をしている個人の方は12月のどこかの時点で取引を手仕舞う動きに出ざるを得なくなります。

聞けば多くの方がこのドル円の上昇で持っているクロス円のポジションはフェーバーということですから、大怪我をする方は少ないと思われますが、現在200とも250とも言われる外為証拠金会社すべてが当局からの認可を得て来年以降もこの事業を継続できるとは考えにくいので前述の手仕舞いの動きは一時的にしろ、何らかの影響を与えるのではないでしょうか。

まあすぐに別の認可会社さんに移して再開されるでしょうから影響は軽微かもしれませんが。



Copyright (C) 2004 fx-newsletter All Rights Reserved