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2005年11月14日
■「え? 竹中総務大臣ですか?」

月曜日、小泉改造内閣が発足しました。マスコミの予想通り、ポスト小泉と目される麻生、谷垣、安倍の3氏が閣僚名簿に名を連ねております。外務、財務、官房長官といずれも重要なポストを任されており、任期までの仕事振りがまさに次期首相レースを左右しそうです。

ただ、個人的に驚いたのは竹中さんの総務大臣就任。郵政民営化担当大臣を兼務し、構造改革路線の継続推進を印象付けた点ではなるほどという人事ではあるのです。旧自治省である総務省は、三位一体の地方行政改革の最前線部でもあります。

しかし、更に遡れば旧内務省。かつて田中真紀子氏が外務省をして「伏魔殿」と称しましたが、内政部門における総務省はそれに輪をかけたような伏魔殿のような印象を個人的には持っております。各地方自治体を管轄する役所である事は知られていますが、その実このお役所ほど表面に出る事の無い、良く解らない部署もないのではないでしょうか。

当たらず触らずにしておけば静かな役所ではありますが、竹中さんは恐らく当たっていじり倒す為の抜擢でありましょう。閣僚経験はベテラン以上の竹中さんも政治家としてのキャリアはまだ浅いわけです。

下手にしがらみが無い分、思い切って切り込むにはむしろベテラン政治家よりは動きやすいかもしれませんが、これまでのようにメディアを駆使したアピールが出来るかすら不安であります。そもそもメディアが彼の動きをシッカリと報道してくれるのか。

ポスト小泉レースという政権ネタに動きやすいのがメディアの常であるという言い訳を隠れ蓑に総務省内の改革記事を黙殺してしまいそうで不安です。
国内における総務省の権限は我々が思っている以上に絶大なのではないでしょうか。

文部科学省、厚生労働省、財務省あたりの動きが、郵政改革後の注目材料であることは確かなのでしょうが、総務省の動向にも目を向けて見ていただきたいと思っています。



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