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2005年09月26日
■「日本の選挙終わりました」

さすがにこの圧勝には驚きましたね。与党だけで衆議院の3分の2以上ですよ。
正に小泉自民党戦略の大勝利でした。

2年前、あれほど議席数を伸ばし、2大政党時代を実感させてくれた民主党が大敗しました。
自民党が勝ったのですから、野党勢力で力を削がれたところがあるのは当たり前なのですが、なんでこんなに自民党が圧勝してしまったのでしょうか。勿論、当の自公連立与党が頑張り、小泉フィーバーが炸裂したという事実を無視することはできませんが、やはり野党の無策こそ大きな要因だったのではないかと思います。
当然ですが、この野党とは民主党です。

2年前の改選当初こそ、与党案に対案をぶつけ、連携すべきところは連携していく、今までの野党とは一味違うパフォーマンスを見せてくれていました。社会の閉塞感をひしひしと感じ、何とかしなければと思う民意が自民党に替わる政権政党候補として期待していたはずです。それが徐々に息切れをはじめ、遂には徒の野党に成り下がって選挙に突入してしまった。
「自民党は何もしていない、変わらない」といっている彼らの方が、それ以上に何も出来ず何も変えようとしてこなかったことへの手厳しい審判であったと思います。

「しかし、1党で269はやりすぎたな」と多くの人が思っているでしょう。次の改選で自民党が現有勢力を維持することはほぼ不可能でしょう。例えどんなに理想的な改革路線を実行できたとしても、です。前回、バランス投票という行動に出た有権者の話をしましたが、まさにこの作用が効いてくると思うのです。

いずれにしても選挙が無い限りはこのままのパワーバランスで国会は運営されます。郵政を足掛かりにどんどん改革を進めて欲しいものです。

民主党は次の選挙の為にも既存の議会運営ときっぱりと別れを告げ、野党第一党として国益を最優先に行動して欲しいものです。政権奪取まずありきという思いは一旦懐にしまって、今出来る事をコツコツとそれこそお得意の愚直な政治に徹していただきたい。なんでもかんでも反対と言いつづけて政権与党の足を引っ張るだけが野党ではないはずです。

さあ、相場は来週のドイツの選挙、カトリーナの傷跡深いアメリカのFOMCの動きと支持率が過去最低にまで落ち込んでいるブッシュ政権に目を移しています。
ドル円に関して言えば残念ながらレンジ相場をブレイクするのは難しそうな情勢ではないでしょうか。解散後堅調に伸びている株式相場を支えているのは海外勢といわれています。円買いなわけなんですが、他通貨対円の相場が実は上昇しているのです。元気の出始めた日本のお金はというと海外の高金利通貨市場へとしっかり動いているのです。従って下値はこの資金に支えられています。期末を前にややとり遅れ気味の輸入勢の円売りもこれを後押しします。

不確定要素をもう少し片付けてからでないと動きにくいでしょうが、刹那を狙うなら今週はユーロドルでしょうか。月並みですね・・・・・スミマセン。



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