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2005年09月19日
■「大誤算?ハリケーン・カトリーナ」
予想外の大惨劇になっています。JAZZファンならずともJAZZの聖地として知られている、ニューオリンズが壊滅状態です。カトリーナの爪跡は本州に匹敵するほどの面積に及んでいる模様。FRBが懸念していた石油価格に大きな影響を与えている上に、南部の被災地の復旧のメドも立たず半ば無法地帯化しており米景気の先行きにとてつもない影を落としてしまいました。
相手が自然災害だけに全くの想定外であり金融政策での舵取りには限界があります。挙句事後の救援体制が滞っていることからブッシュ政権自体への打撃も見過ごせないものとなっています。
先週末発表の雇用統計はこの惨劇以前の数字であり、この先を占うには全く役に立たない指標となってしまいました。市場がどの程度の被害を織り込みまた実際の数字がどこまで悪化してしまうのか、フタを空けてみなければわからない状態です。
暫くは各機関がどの程度の予想をはじき出すのか、FRBがどう動くのか、目が離せなくなりそうです。
一方、日本は遂に31日衆議院選挙の公示が為され、今週末には投票となりました。各報道機関の事前調査が日曜日に出され、自民優勢と伝えています。但し、どこに投票するかを決めていない有権者が3割近くを占めておりこの動き次第で状況は大きく変わってしまいますので、まだまだ予断を許さない状況と言えそうです。こういう状況の時は事前に優勢と報じられたところが終盤失速してしまう事が良くあります。
有権者が無意識のうちにバランスを考えて行動してしまう為とも言われております。前回の総選挙においても状況は違いますが同じようなバランス行動がありました。小選挙区においては自民党に投票し、比例区では民主党に投票したという人が多かったのだそうです。
さて、今回はどうなるでしょうか。郵政改革を足掛かりに改革を進めようという自民党勢力が、過半数を割り、一方で民主党も単独過半数を取れないとなると政界再編の動きは加速しそうですが、改革自体は足止めを食らってしまうかもしれません。
となるとバランスをとって票を割る行動がアダとなってしまうリスクも念頭においておかねばならないでしょう。
この先の相場を考える上でも日米の2つのトピックの行く末に右往左往する日が続きそうです。
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