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2005年09月05日
■「今週も選挙について」

このまま11日まで選挙絡みで繋ぐ気か?とお叱りを受けそうですが、さりとてこの選挙はこの先の日本経済にも非常に大きな影響を与える事は必至ですので書かずにはいられません。(汗

「37人の刺客」というタイトルが目立ってしまい、「劇場型選挙」などと揶揄する方もいらっしゃいます。そう仕向けているのは当のメディア達であり、こうしたデフォルメがこの選挙の本当の争点をボカしてしまう事こそを我々は危惧しなくてはいけないのではないでしょうか。

先にも書きましたが、この選挙は「郵政民営化の是非」が争点ではありません。「大きな政府」か「小さな政府」かの選択とその先の具体的政策を吟味する選挙であります。「郵政民営化」はその具体的政策を吟味するための材料のひとつに過ぎません。

自民党が前面に押し出す「郵政民営化、是か非か」だけで選ぶべきではありません。この点において民主党の言う事は正しいと思います。
しかし、コレをメルクマールに「改革を断行出来るのはどこか」という判断材料とするなら野党各党の一方的な自民党批判は的外れとも言えます。何故ならその批判の前提には「自民党では何も変えられない」という既成概念が横たわっているからです。

政権与党自民党はその政権を維持すべく1億総中流化を目指した利益分配型の政治が、終りを告げていた事に随分前から気づいていました。しかし55年体制を長く維持し肥大化した組織はヒラリと転進できるほど身軽ではなくなっていました。農村部に磐石な基盤を持つが故であります。これに業を煮やした人々が自民党を離れ細川政権が生まれたわけです。
あの時既に自民党のホープの一人と言われていた小泉さんは自民党に残って自民党を変えることで政治を変えると豪語していました。誰もがそのうち埋もれてしまうと思ったのです。そうなるのが嫌で多くの議員さんが自民党を離れて行ったのですから。

この4年間の小泉政権、何もしてないぞと批判する方がいますが果たしてそうだったのでしょうか。明らかに彼はこの4年間で与党自民党の体質改善をしてきたのではないでしょうか。
週末のニュース番組でホリエモンが言っていました。「自民党の内部が大きく様変わりしている」

自民党じゃあ変わらないという旧来の認識を白紙に戻してもう一度見直さなきゃならない選挙になってしまったのです。残念ながら、出揃ったマニフェストはどれも「帯に短し襷に長し」
どこに政権を委ねるべきか悩みは尽きません。

しかし、大いに悩み投票したいと思います。海外の投資家達が「ヤッパリ駄目だよ日本は」と鼻で笑うような結果にだけはしたくないと思う今日この頃です。



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