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2005年07月18日
■「今更なんですが・・・・」

相場的には高金利通貨の志向が先週のFRBの利上げ、更にドル金利の打ち止め感を払拭するステートメントに経済指標によってやや沈静化に向かいそうな気配が感じられます。

しかし、国内にあっては高金利国への投資意欲は未だ衰えずといった感があります。まあ依然として日本の金利は地べたを這うような低水準ですから5%を上回るような金利水準への魅力は大きいでしょう。金利差が大きいだけに他の国からの投資資金よりも為替の下落への耐性もあります。だから逆に世の流れに鈍感になっている面も否めません。

FF金利が3.25%となったことで米国と高金利国との金利差はさらに縮小し、金利差に妙味を見出しにくくなっているのは確かである。米国サイドからの資金逃避は始まろうとしている。
高金利で人気のNZドル、豪ドルは今でこそメジャー通貨的な扱いをされてはいるものの、その取引量はこうした投資資金が占める比率がユーロ、円といった通貨に比べて高い。また絶対的な取引量も雲泥の差がある。

投資資金が流れ込んでいるうちは実にしっかりとした足取りで上昇しては行くが、一度資金が流出し始めるとその下げ方も潮が引くように早い。
為替が急落してしまえば金利差によるインカム分などはあっという間に消し飛んでしまうのでご注意いただきたい。

既に何度かここでも触れているが、今の状況はアジア危機の頃と類似点が多い。米系の投機筋は前回の二の舞を食らうことは無いと思われるのでクラッシュがはじまるとは言わないが、気をつけないとてっぺんでとり残されてしまう危険がある。

ちょっと今更な話になってしまいましたね・・・・・・・



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