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2005年07月11日
■「風を読む」
皆さんは良くこんな話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
「某経済専門紙に記事として取り上げられた市場の流れは、その時点が流れの終着点である」
言葉はいろいろに変わっているでしょうが同じような内容の話はまるで相場格言のようにして言い継がれています。
まあ相場に限ったことではなくトレンドというものは皆が知るようになってしまえばもうピークを過ぎてしまうのです。以前ここでも書きましたが相場の流れはファッションの流行のようであり、かつそれよりも格段に足が早いものであると言えるかもしれません。
しかし、人間とは悲しいかな人より先に動くよりも結果を見てから動きたい性分にあるようです。
先に動いて結果が伴わないリスクを犯すくらいなら「赤信号皆で渡れば・・・・」の方がその後の言い訳もし易いと考えるのでしょう。
個人的な意見ですが、相場モノの商品を流行に乗って購入するのはちょっと考えた方が良いかも知れません。商品化されるまでに時間が経ってしまうんですよね。市場動向と消費者ニーズをリサーチしてから設計する訳ですから仕方無いのですがね。
商品化する方にしてみれば発売してみたものの泣かず飛ばずのスタートを切るモノでは困る。買って貰えるだけの根拠と購入者の後押しは必要となる。勢いポピュリズム的な流れに乗らざるを得ないという側面もあるので、一方的に彼らを攻めるわけにも行かないんですがね。
買う側も売る側もあと一歩先を読めるような努力が必要と気付き、実践できるようになれば金融商品に絡んだトラブルも激減するんでしょうがね。もう少し時間が必要かもしれません。
先週も少し触れましたが、投資先に苦慮している世界のお金がコモデティーとコモデティー通貨に流れています。しかし、エマージング市場が暴落した97年辺りの動きを思い起こして注意を払っておく必要があるように思います。リクイデティーの低い市場は一旦動き出したら止まらなくなってしまいますから。仕掛けるなら手仕舞いも早め早めをお忘れなく。
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