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2005年07月04日
■「「謎」は他にも」
グリーンスパン議長がアメリカの長期金利がなかなか上昇しない状況をして「謎」とコメントして久しいのですが、市場では他にもこれまでに無かった現象が現れています。
長期金利こそ低迷しているもののドルはこれまでの度重なる利上げ、ポストドルと目され上昇し続けてきたユーロが、内政面の脆弱性から売り込まれていることもあり上昇基調に転じています。
9.11を皮切りに地政学的リスクに晒されたドルの下落に反比例するように金相場が上昇してきたのは皆さんもご存知と思います。これ自体は「謎」でもなんでもなく、これまでのパターンだったのですが、ドルが上昇基調に入っても尚、金相場は強含みの相場を維持しています。
運用資産の行き場が無いようなのです。前述の通りここまで上がりっぱなしだったユーロ及び欧州圏にはもう暫く資金を流せない。さりとてドルにも双子の赤字をはじめ全幅の信頼を持って資金を流せる環境とはなっていない。じゃあ、円にするか?円も状況は似たりよったり。
結局行き場の無い資金が、コモデティに流れている。原油も高値不安から一旦は落ち着いたものの、再び上昇をはじめ週末のナイジェリアの騒乱などから最高値を更新してしまった。
消去法で流れた資金がさらにこうした環境と相まって「買い安心感」が出てしまっています。
結果、強いのはコモデティと資源国通貨と言う状態になっているようです。
暫くは商品市場を睨みながらの相場展開になるかもしれません。この状況に変化が出てこないとドル円もユーロドルも更なる相場変動を期待するのは難しいかもしれません。
個人的に今更豪ドルの高値を追いかけるのは気が進まないんですけどね。
話はガラッと変わりますが、日曜のF1GPの結果をご存知の方はどれ位いらっしゃるのでしょうか?私は小さい頃からのF1ファンなのですが、なんと!週末のアメリカGPはたった6台で決勝が行われたのです。ミシュランタイヤをはいているチームがこぞってレースを棄権したためだったのですが、この場を借りてFIAに言いたい。
タイヤ1セットでのレースは余りに危険です。即刻レギュレーションの変更をしていただきたい。
確かにフェラーリの常勝にストップがかかり面白いレースもありましたが、安全を無視した興行を放置して良いだけの理由とはならないはずです。
これまで多くのドライバーの犠牲を教訓として安全性の向上に努めてきたはずなのに、このレギュレーションは明らかにこの流れに逆行しています。
華のあるドライバーが居てこそのF1GPです。取り返しのつかない事故が起こる前に是非ともご検討いただきたい。
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