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2005年06月27日
■「日米欧、揃って催促しているけど」

入梅しちゃいましたね。自分の誕生月でありながら梅雨というのはやはり好きになれません。
とにかくうっとうしい。
とは言いながらこの週末は結構な雨が降ると思いきやすっかり晴れてしまって、うだるような暑さ。
この時期にそんな事言っていて本格的な夏になったらどうするんだ。と自分でも思います。

さて、中国への圧力がさらに強くなり始めています。サミットの露払いである財務相会合が週末に開催され、共同声明にこそ採択されていないものの閉幕後の記者会見において各国の財務相が口をそろえて人民元改革の必要性を強調しました。

アメリカが国内への政治的配慮から人民元改革への催促を始めたなかこれまで比較的静観を決めていた欧州からも同調する声明が相次いで出ました。
穿った見方かも知れませんが、これもアメリカ首脳の国内向けパフォーマンスの手助けと言えるかも知れません。

中国の国内事情を含めた諸事情を考慮すれば人民元改革が各国の圧力によって加速されることは考えにくい。また各国もそのことは充分理解をしているはずです。にも関わらず敢えてこの時期に共同声明ではなく記者会見の場で言及したのか。

共同声明にあからさまにのせれば、中国にしても既に事情を説明しているのに何だよ、と悪戯に刺激してしまい上手くない。さりとて何の手も打っていないように思われてはアメリカの現政権にとってはリスクが高い。せめて消極的ながらも徐々に打つべき手は打っているのですよとアピールしなければならない。

そんな妥協の結果が見え隠れします。市場も人民元問題には注目はしているものの、徐々にそのインパクトは織り込み済みの状態となっています。

以前、ケ小平さんの死亡説が何度と無く市場を巡るうちに本当に亡くなられた時には殆どインパクトなく受け入れられたようにこの問題も実際にGOサインが出たときには市場は冷静に受け止める事になってしまいそうです。



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