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2005年05月16日
■「今週も中国っすか」

いやはや、先週末中国の新華社電が人民元切り上げは近いとも取れる報道を伝えたことを一つのきっかけにして、ドル円は104円台半ばまで下落しました。尤もきっかけに過ぎないわけで、その後ニューヨークタイムに発表された米国の指標やらストップロスを巻き込んだポジションの傾きといった複合的な作用であったわけですが。

今年の旧正月前にもこの人民元切り上げ問題は話題となり、今年の相場動向を見るうえでは見逃せない一大イベントであることは間違いないでしょう。

過去において、中国当局が政策変更を行う場合自国の市場が休場であるタイミングを狙ってなされていることから今回、この5月の1週間のお休みに市場関係者は注目したのでしょう。(日本もGWなのですが中国も2日から6日の1週間がお休みなのです)

先週もチラリと書きましたが、元の通貨政策変更は早晩、何らかの形で現実のものとなるのは確実であります。あとはタイミングだけなので実際に事が起これば、一時的にドル円も連れ安となるでしょうが、底割れするよりはむしろ反転のきっかけとなるのではと思います。

アジア通貨買いとしての円買いの流れであり、ドルの全面安とは違うと言うことです。5月末にある、欧州憲法批准絡みの不安からユーロも軟調、一方ドルは3日のFOMCでの利上げは織り込まれ前回同様にステートメントの内容が焦点となっており、むしろ今週だけを見ても週後半からの反転を見る方も多いはずです。

フロー的にも、GWで長期休暇に入ってしまった事業法人さんは、この104円台への下落前にしっかりとオーダーを残してお休みに入っていると思います。もし、先週の安値を下抜けたとしてもこの本邦の輸入筋のBIDだけ考えても底堅いイメージが出来ると思います。

GWのこの時期は季節的にも波乱含みの展開を辿ることが多く、またメーデー関連で海外市場も休場が重なり極端に流動性が下がりますので、連休中も市場をウォッチされる方はご注意ください。(尤もこれが出る頃には連休も折り返し点を過ぎてしまっていますが。)

では、みなさん。残りのGWを存分にお楽しみください。



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