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2005年03月21日
■「休むも相場」

さて、先週「相場は心理合戦」という話を書いて、ひたすら耐えるべきなのかと思われた方はどれ位いたのでしょうか?
あまりたくさんの方がそう思われていないことを祈るばかりです。

先週の初めの方にも書きましたが、負け続けているとポジションを作った時から負けるような気がしてしまう心理状態というものはあるものです。そんな時に心理合戦を挑んでもまず勝ち目はありません。既に弱気になっているからです。

ついつい忘れがちですが、私たち個人投資家は常に相場に入っていかねばならない訳ではありません。自分がここだと思うポイントで自由に相場に参加できる立場なのです。市場を日々ウォッチしている間にいつの間にか常にポジションを持っていなければという強迫観念にも似た思いを持つようにはなっていませんか?

確かに、ポジションを持ってみなければ見えてこないものがたくさんあるのは事実ですが、ソコまで追い込まれてしまっては、かえって見えるものも見えなくなってしまうと思います。

以前にも書きましたが、私たちが為替市場に投資するのは、自分の資産の効率的運用の為です。敢えて不安を抱えてまで市場に乗り込む必要は無いはずです。特に前述のような心理状態になってしまった時は、一旦相場を外から見るようにしてみる方がスランプ脱出には効果的な時もあるのです。

相場の格言に「休むも相場」というのがあります。ネガティブにこの言葉を捉えるのではなく、ポジティブに捉えて一度実践されてみることをお勧めします。

特に最近のようにレンジ相場が続くと大負けはしないものの往復ビンタを何度も食らって、気が付けば結構な損失に。なんて時もあります。大相場になる前に自分の体力を消耗していては、それこそ効率的な運用とは程遠いものとなってしまいます。上手くレンジを捉えている方はガンガンおこずかいを稼いで、来る大相場に備えてください。でもタイミングが合わずどうも上手くいかないと思っている方、今週の「休むも相場」を思い出してみてください。



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