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2005年02月14日
■「上海紀行3」

車が市街に入りました。石造りの趣のある建物が、戦前の上海の姿を忍ばせます。ご存知のように上海は戦前、欧州列強が各々のブロックに住まい、租界と言われる一角を形成していたそうです。

上海に行けばいながらにしてヨーロッパが満喫できると言われるほどそれぞれの国の趣を色濃く残した街並みとなっていたのだそうです。それが所々に感じられました。まあその分建物が総じて古いわけでして、石畳の道路からしても古ぼけていて、お世辞にもきれいな街とはいえません。(上海の町に敷き詰められた石畳は世界的にも素晴らしい素材らしく古ぼけているとは言いながらもかなり価値のあるものらしいのですが、私にはピンと来ませんでした)

「この辺りが上海では銀座に当たるようなところ」と紹介された一角も、確かに高級ブランドのショップが並んでいるのですが、なんともお店が古臭い。昭和初期から20年代の東京の街並みを映画で再現していたりしますが、あんな感じなのです。

ホテルに入り一息ついたところで改めて付近を散策することにしました。ホテル内では日本同様食事一つとってもお金がかかるので、街にでて安くておいしい本場の中華をと意気込んで繰り出したものの、どうもいけません。お店があまりきれいじゃないのです。日本の生活に慣れ親しんでしまった私の身体はどうしてもこちらの食堂の雰囲気に馴染めない。ホテルについてとりあえず友人と別れたのですが、「失敗した」と後悔してしまいました。

個人的に中華料理というと小龍包なのですが、(それは点心じゃあないか。なんて突っ込みは入れないでください)このお店を探すのにも一苦労。結局諦めてホテルのレストランで食事をするハメになってしまいました。今思えば単に勇気が無かっただけなんですがね。

お目当ての小龍包を存分に味わえましたので、まあ良しとしましょう。しかし、「これをつけて食え」と出された黒酢。あれはいけません。最近日本でも健康食として採り上げられたりしていますが、クセが強すぎる。慣れればいいのでしょうが、私はやっぱり醤油と刻んだ生姜でいただいたほうがおいしかったです。

上海といえば上海蟹と思われる方が多いと思います。来週はいよいよ友人と本場の上海蟹を食べに行ったお話などしてみたいと思います。



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