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2005年02月07日
■「上海紀行2」

徐々に上海市街に近づいてきました。車の量が多くなってきたことがそれを教えてくれます。ここでハタと気が付いたのですが、見る車見る車ことごとくフォルクスワーゲン。ゴルフやビートルといったお馴染みの車種は見ませんでしたが、シロッコ、サンタナ(一時期日本でもかなり見かけましたよね)だらけ。

何でもいち早く中国で現地生産を始めたのがフォルクスワーゲンだったらしいです。もしかすると本場のドイツよりマーケットシェア高いのではないでしょうか?まさに大衆車の面目躍如といった風でした。

次に驚いたのは運転マナーの悪さ。空港からここまでレーンチェンジを頻繁にする車は見てきましたが、車が流れているから位にしか思っていませんでしたが、詰まりはじめてからも全く同じ。むしろ右に左にと激しさを増してきます。至る所でクラクションが鳴り響いていました。

私も決しておとなしい運転をする方ではないのですが、「そのタイミングはマズイだろう」というような割り込みが平気で行われています。友人によれば自動車の急激な増加に比例して交通事故の件数も激増しているのだそうです。「そりゃそうだろう。あの運転マナーでは。」と言ったか言わぬかのウチに事後現場に遭遇。

中国にレンタカーがあるのかは調べていませんが、車の運転だけはやめておいた方が良いと思ってしまいました。そう、まるで自転車に乗っているのと同じ感覚で車を運転しているのですよ、彼らは。

なんせ初めての中国です。自分の古い固定観念であることはわかっていながらも私のイメージは自転車とバイクが群れをなして往来する風景こそ中国と思い込んでおりました。事実、一昔かふた昔前のニュースで中国レポートを流すと、圧倒的な自転車とバイクに後発の自動車がにっちもさっちも行かずに立ち往生なんて交通事情が出てきたものですが、時間は流れ自動車の時代になってしまっていたのです。市街に入ってからも私がテレビでみたあの自転車とバイクの行軍は最早ありませんでした。

ちょっと寂しいような気持ちになりました。しかし、まさに日本の高度経済成長期のように急成長をしている中国経済を象徴しているのかも知れません。



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