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2005年01月31日
■「上海紀行」
先日、ひょんなことから上海に行ってきました。別に観光で訪れたわけではないのです。観光ならまずは香港に行くでしょう。
初めて訪れる中国。先のサッカーでは、反日騒動があった国でもありますし多少の不安を抱えながら上海国際空港に降り立ちました。空港はまだ新しいらしく、大変きれい。丁度「冬のソナタ」でみた金浦空港のようにも見えました。
もっともTVでみた金浦空港ほど混雑はしていませんでしたが。
最初に目を引いたのはシティバンクの広告でした。空港の至る所に見慣れたシティグループのロゴ。聞くところによると中国ビジネスはシティグループのアジア戦略の目玉になっているそうです。これだけ広告だらけにしていればさもありなんという感じではありました。が、実はついこの前までHSBCが同様の全面広告を打っていたと聞き、「さすがは金融都市」と二度ビックリしました。
空港からは知人の車で市街に向かいました。空港から市街まではハイウェイが整備されており、およそ一時間半弱だったと思います。車中、「空港から市街までリニアモーターカーが走っている」とハイウェイに並んで建っている高架を指さされ、「多分、そのうち遭遇するだろう」と言われるや否や、物凄い振動と風圧のようなものを感じたと思ったら瞬く間に走り去る物体があったのです。
形もへったくれもありませんでした。あっというまに走り去ってしまったのです。これにはまたまたビックリでした。某週刊コミック誌で上海を舞台にしたビジネス漫画が連載されており、これに乗った主人公が目を回していましたが、思わず納得してしまいました。
市街に近づくにつれて徐々に周りの景色が変わって行きました。何もない広大な平地にまず現れたのは大規模な工場群。その後広大な農地を挟んで宅地造成が始まっている景色が見え始めるとぽつぽつと高層アパートが登場してきます。この順番は日本でも良くお目にかかる順番ですよね。でも建っている高層アパートがなんとも奇抜なのです。四角い無機質な建物が多い日本とは違い遊び心のある造形の建物なのです。もっとも最近の日本にも徐々に曲面を使ったデザインのものが出てきてはいますが、ちょっと違うのです。
地震大国日本では、ああいう建物は無理なのだろうなと思いながらも、「中国もなかなか良いじゃない」と思う瞬間でした。
来週も引き続き「上海紀行」をお届けしたいと思います。
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