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2005年01月03日
■天邪鬼再び
各通貨でドル売りに息切れが出たといった感じでしょうか。長いこと積み上げたドルのショートポジションを手仕舞っているようです。
まあ、ユーロドル1.3470、ポンドドル1.9508、ドルスイス1.1301、ドルカナダ1.1716といずれもドルの安値を更新しましたし(史上最安値なんてのもありましたからね)、ある種の達成感は出たのかもしれません。
一方、ドル円はといえば年初来安値こそ更新したもののいわゆる黒田ライン101円25銭は更新できず「奥歯にものが挟まったような」気持ちはみなさんもお持ちではないでしょうか?
時期的にもクリスマス、年末を控えてポジション整理に入りやすい頃であり、多くの人が見るように、大底を打ったとまでは断言できそうにありません。
ファンダメンタルズ的には、10月からここまで2ヶ月の間でおよそ10円の円高が進行したことによる国内輸出企業の業績への影響懸念が、おりしも政府与党で議論が始まった定率減税廃止の動きとあいまって景気の腰折れを誘発するとの見方をする方も出始めています。
が、多くの輸出企業は今期の為替予約を既に殆ど取り終えており今期決算における直接的な影響は限定的とも言われております。以前なら107円あたりで騒ぎ始めるところだったと思いますが、今回は当局も比較的静かな対応に止まっていたのはこうした背景もあったのでしょう。
チャート的にも107円半ば付近を抜けてこないと上昇トレンドへの転換を確認できたことにはならないようです。
というわけで金曜日に106円20銭まで上昇しましたが、まだトレンドが変わったと判断するのは時期尚早であります。押し目を拾おうとお考えの方がいらっしゃいましたらご注意ください。
これが掲載される頃にはFOMCも終わってますから、ちょっと遅いような気もするのですが(汗
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