TOP
コラムTOP
最新コラム
バックナンバー
2004年12月6日
■どうする!?アメリカ双子の赤字

日曜の日経新聞の「けいざい解読」というコラムをご覧になった方も多いのではと思います。
個人的に興味を引いたのは、今双子の赤字、特に経常赤字の削減策としてアメリカがドル安容認に傾いているのでは、という思惑を内包しつつ市場がドル売り材料に敏感に反応している中、プラザ合意以降のドル安局面との対比をしていた点でした。

既に多くのエコノミストも指摘されているように、経常赤字の中身が根本的に変化しており為替市場でのドル安誘導は経常赤字削減策としての効果は非常に限定的になってしまっている。もともとモルヒネ的性格をもつ方策だけに今のセンチメントにはやはりそれなりの警戒感を持って望みたいところです。

話は変わりますが、先週ティファニーの第三四半期の業績発表があって、日本での売り上げ伸び悩みが響いて当初の予想を下回ったというニュースを見かけました。
ブランドものにさしたる興味もない筆者としては日本での売り上げがそんなに影響するのか!と驚いてしまいました。

いろいろ聞いたら世界中のブランドメーカーが、売り上げに占める日本市場の比率ってかなり高いんだそうです。銀座の一等地にガンガンとできる高級ブランドのお店の事を思い起こせばなるほどなあと今更ながらに思うと同時に「日本人って本当にブランドに弱いのだなあ」とちょっと呆れてしまいました。

まあ、明治維新の辺りから西洋に追いつけ追い越せで頑張った事もあって「西洋かぶれ」と卑下されるような流れは出来上がっていたわけですが、思い起こせば自分達バブル世代の人間がこれに拍車をかけてしまったような気がして呆れてしまったそばから、なんとも情けないやら後ろめたいやら複雑な心境ではあります。

先のドル安誘導策の効果が限定的となれば、為替市場でドルの叩き売りを援護するより、ひょっとしてティファニーで思いっきり買い物をしてあげた方が、アメリカの双子の赤字には効果があるのではなかろうか?なんてオチにもならないタワゴトを思いつく今日この頃です。


Copyright (C) 2004 fx-newsletter All Rights Reserved