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2004年10月4日 
■時間軸を考える

第5回目となる今回は、シナリオ構築における時間・日柄の重要性について説明していきましょう。
ここまで4回の連載のなかでは「どの程度の期間を前提としてシナリオを描いたか」ということを敢えて無視してきました。

しかし、ここは非常に大事な部分なのです。外国為替証拠金取引に関する書物などで、投資スタイルの構築についてのコメントをご覧になった方も多いと思います。どの程度のスパン(時間)での相場変動を念頭に置くかによって同じ時点でシナリオを描いてもまったく異なるシナリオが出来上がります。

一般的にやや長めのスパンでトレンドを追いかける方が相場の流れ自体はとらえやすいと思われます。しかしそのぶん相場の振幅も相応に見込まねばならないので、ある程度証拠金を潤沢に積んで臨まないと、この振幅に耐えることが出来ません。
さらに、スパンを長めにするほど自分の体力との兼ね合いで投資チャンス自体も限られてきます。

これに対して短めのスパンでの取引は、相場が常に上下動を繰り返すその刹那をとらえていけるので投資チャンスは圧倒的に増加します。しかしスパンが短いぶん大きな鞘取りをするのは難しくなります。さらに大きなトレンドの様な流れではないので見切りのポイントもかなり近めに設定する必要があります。手数を増やしてコツコツ積み上げていかねばなりませんのでスパンを短くすればするほど銀行のトレーダーの如く年がら年中相場と睨めっこしている必要があります。

どういったスパンでシナリオを描くのが良いかは正に十人十色だと思われます。
ただ、確実にいえることは、

@シナリオのスパンの長さは証拠金の積み具合に比例する。
Aシナリオのスパンの短さは相場に向き合える時間の長さに比例する。

この基準枠を外れたスタイルに収益チャンスはほとんど無いということでしょうか。


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